藤澤 亮 弁護士 水戸支店 支店長

ご相談を受ける際に心がけていることは、お客さまが話しやすい雰囲気を作ることです。
ほとんどの方は、悩みに悩まれ緊張した状態で相談にいらっしゃいます。そのようなとき、お話を伺う弁護士が高圧的な態度であったり、早口でまくし立てたりすると、お客さまは、相談すること自体が苦痛になってしまいます。また、相談者の方が、「話したいことをすべて話せない」ということも、起きてしまうかもしれません。
弁護士としても、せっかく時間を作って相談にいらっしゃったのですから、相談者の方のお悩みを的確に把握したいです。そのため、相談者の方の緊張をほぐし、リラックスしてお話ししていただけるような態度や話し方を心がけています。

弁護士の仕事をしていてよかったと思えるのは、依頼者の方の悩みが解消され、ほっとした表情を見せていただいたときです。
たとえば、お客さまにおいしい食事を提供する仕事や娯楽を提供する仕事などであれば、それによってお客さまを満面の笑顔にできると思います。しかし、我々のお客さまとなる方の多くは、悩んで落ち込んでいる方です。仕事を終えたとしても、依頼者の方の満面の笑顔を見ることは難しいかもしれません。
ですが、無事に依頼者の方の悩みを解消できたときには、心からほっとした表情を見せていただけます。そんなとき、「頑張ってよかったな」と思います。

さまざまなご相談をお受けしておりますが、コロナ禍以降は、「借金の返済が難しい」というご相談が増えた印象です。茨城県は車社会のため、「車を手放さずに債務整理の手続をしたい」と希望されるお客さまも多いです。手続によっては車を手放さず、維持したまま返済を楽にする方法もあります。

相談者の方のご事情に合わせ、手続の方法をご提案いたしますので、お気軽にご相談いただければと思います。

弁護士にご相談いただくことで、抱えているお悩みや、トラブルなどの事態が悪化する前に、適切に対応することができます。弁護士が解決までしっかりとサポートいたしますので、精神的な負担が軽減できるという点でも、メリットが大きいと思います。さらに、当事務所は全国各地にたくさんの拠点があります。茨城県にお住まいの方は、東京など県外の会社に勤めている方も多くいらっしゃいますが、お客さまのご都合に合わせて、ご自宅の近くで相談することも、勤務先の近くで相談することも可能です。

私は過去に一度だけ敗訴判決を受けたことがあります。
それは、依頼者の方が勝つことは難しい事案で、依頼者の方との打ち合わせのなかでも当然その旨を説明しました。しかし、その依頼者の方は、相手方にとても嫌な思いをさせられ続けたため、「だめもとでいいから訴訟をして、こちらの言い分を主張してほしい」と強く希望されていました。
依頼者の方がそのような気持ちであれば、私がお断りする理由はありません。また、敗訴したとしても依頼者の方に弁護士費用を請求しなくてよい内容であったため、訴訟提起のうえ、全力で対応しました。
結果として敗訴してしまいましたが、依頼者の方は、「自分の言いたいことを言ってくれて本当にありがとう」と感謝してくださいました。このとき、「頑張ってよかったな」と思いました。
もし、この依頼をお受けしていなければ、「私は弁護士になってから敗訴したことがありませんよ」とアピールすることもできたかもしれません。ですが、敗訴しないことよりもずっと大切なことがあると学ぶことができ、貴重な経験となりました。

法律事務所への相談に対し、「怖い」というイメージを持たれている方も多いかと思います。
私自身も、過去に歯医者さんに行くことを「怖い」と思っていたことがあるので、慣れないところに行くときの不安な気持ちはよくわかります。ですが、実際に歯医者さんに行ってみると全然怖くなく、「こんなに簡単に痛みを取ってもらえるのならもっと早く行けばよかった」と後悔しました。
法律事務所への相談も、怖いことはまったくありません。私はよく、相談者の方と雑談することもあります。堅苦しく考えることはありませんので、ぜひお気軽にご相談にお越しください。